kintoneで校務支援システムを作成する方法を解説!
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この記事では、kintoneを使った校務支援システムの作り方について紹介します。
kintoneは民間企業で広く使われているサービスですが、最近では自治体や学校でも導入されており、業務を効率化するためのツールとしての活用が増えています。
本記事で紹介する校務支援システムテンプレートを使えば、30分程度で学校で使える校務支援システムを構築できます。学校の校務を改善したいという方は、ぜひご参考にしてください。
テンプレートでできること
校務支援システムテンプレートでは以下のようなアプリがパック化されています。主な機能としては次のようなものがあります。
生徒名簿
全校生徒の基本情報を管理することができます。クラスや出席番号の情報から生徒の住所まで管理します。生徒名簿の情報は出席簿アプリや通知表アプリ、指導要録アプリにも使用されます。各アプリのマスタとして機能を持ちます。欠席登録
生徒の欠席情報を管理するアプリです。生徒名簿と欠席事由マスタと連携しており、必要な選択肢を選ぶだけで欠席が登録できます。欠席登録された情報は出席簿や通知表、指導要録などに活用されます。出席簿
出席簿は、各クラスの出席情報を管理するアプリです。月間、学期ごと、年間の出席簿を作成することができます。出席簿の情報は、欠席登録アプリ、祝日管理アプリ、授業日数マスタの情報を元に作成されます。これらのアプリに情報を登録すれば、基本的には出席簿に情報を再入力する必要はありません。また、必要に応じて帳票を出力することもできます。通知表
学年ごとの通知表を管理することができます。生徒名簿、出席簿、健康診断/身体測定のアプリと連携しています。通知表アプリには生徒の成績情報を入力するだけで成績作成が完了します。また、一覧画面ではkrewSheetを利用しており、生徒の情報を連続して入力することができます。教科ごとの一覧も用意しているため、教科担任は自分が担当する教科の一覧を開くことで、連続して情報を入力できます。指導要録
生徒の指導要録や調査書を作成することができます。指導要録や調査書に必要な情報は、通知表アプリから取得されるため、指導要録や調査書のみに必要な情報だけを追加して入力すれば作成できます。健康診断/身体測定
生徒の健康情報を管理するためのアプリです。生徒の身長や体重をはじめとして、健康診断で検査する体の情報を管理することができます。健康診断と身体測定で計測した情報は、必要な情報を通知表に連携することが可能です。また必要に応じて、健康診断表の帳票を出力することができます。以上のような学校で管理する情報をクラウド上で管理できます。場所や端末に縛られずに校務を進め流ことができます。
システムの構成について
校務支援システムテンプレートは、kintoneテンプレートファイルとkintoneプラグインで構成されています。kintoneテンプレートファイル
校務支援システムのテンプレートファイルは無料公開しています。
興味がある方は以下よりzipファイルをダウンロードください。
校務支援システムテンプレート.zip
zipファイルの中身は以下のとおりです。
・kintoneのスペーステンプレート
-校務支援システムテンプレート.sptpl
・krewDataの設定情報
-krewData設定データ(校務支援システムテンプレート).json
・krewSheetの設定情報
-生徒名簿_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
-通知表(1年)_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
-通知表(2年)_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
-通知表(3年)_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
-指導要録・調査書_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
-授業日数マスタ_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
-出席簿(月間)_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
-出席簿(学期と年間)_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
-健康診断・発育測定_krewSheet設定データ(校務支援システムテンプレート).json
・RepotoneU Proの設定情報
-通知表(1年)_RepotoneU Pro設定データ(校務支援システムテンプレート).rupc
-通知表(2年)_RepotoneU Pro設定データ(校務支援システムテンプレート).rupc
-通知表(3年)_RepotoneU Pro設定データ(校務支援システムテンプレート).rupc
-出席簿(月間)_RepotoneU Pro設定データ(校務支援システムテンプレート).rupc
-出席簿(学期と年間)_RepotoneU Pro設定データ(校務支援システムテンプレート).rupc
-指導要録・調査書_RepotoneU Pro設定データ(校務支援システムテンプレート).rupc
-健康診断・発育測定_RepotoneU Pro設定データ(校務支援システムテンプレート).rupc
これらのファイルを手順通りに設定すれば、すぐにkintoneを校務支援システムとして利用できます。
krewSheet
krewSheetは、kintoneの一覧画面をカスタマイズできるプラグインです。これによって生徒の情報や成績の情報を入力しやすく、見やすくすることができます。krewData
krewDataは、kintoneの複数アプリ間の情報連携に利用しています。これによって、データの二重入力を防ぎ、データ入力の工数を削減できます。なおkrewDataのプランはスケジュール実行数10で想定しています。RepotoneU Pro
RepotoneU Proは、kintoneからPDFやExcelなどの帳票出力できる機能です。このプラグインを使うことで、通知表や指導要録、出席簿などの帳票を出力することができます。設定手順
テンプレートの設定方法については以下の動画で解説しています。(この動画はkintoneの環境を準備した前提での設定動画です。)
以上、kintoneを使用して校務支援システムを構築する方法について解説しました。なおkintoneは項目変更が可能です。自分たち学校のシステムに調整したい場合は変更ができます。
クラウドベースの校務支援システムにご興味がある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
なお、kintoneは30日間の無料トライアルを提供しています。
本記事で述べた内容を実際に試してみたい方は、ぜひこの機会にトライアルをしてみてください。