事例・活用のヒント

児童養護施設の学習支援で「生きる力」を育む!━━事務局とボランティアのコミュニケーションを一元化し便利に【NPO法人HUG for ALL】

  
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本記事では、NPO法人HUG for ALL事務局長 外崎恵子さんにNPOマーケティングとクラウド活用セミナーで発表いただいたkintone活用事例をお届けします。



すべての子どもに安心できる居場所と生きる力を



HUG for ALLは児童養護施設の子どもたちに「信頼できる大人の存在」により、「安心できる居場所」と「生きる力」を身につけるための支援を行なっている団体です。2016年から東京都八王子市で約20名の小中学生を50名近いボランティアメンバーと継続的に支援しています。



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親との離死別、ネグレクト、虐待などの事情から児童養護施設で暮らす子どもたちのなかには一時保護中は学校にいけなかった子や、家では勉強どころではなかった子もいます。



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多くの児童養護施設では、職員の業務過多、バーンアウト、慢性的な職員不足などの問題を抱えています。また、虐待やネグレクトなどにより愛着に課題を抱える子や、発達障害を持つ子どもも増える中、日常生活のケアにおける専門性も求められている状況です。そのような中で、職員だけでひとりひとり個別の学習支援を十分に行うことには困難が生じています。



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HUG for ALLは、信頼できる大人として子どもたちと継続的に関わることで安心できる居場所の1つとなり「自分を好きになる力」を育み、個々の意欲と力を引き出すことを目指しています。定期的な学習会や「得意」や「好き」を発見する多様な体験プログラム、将来のキャリアを見据えた進路選択の相談など、多面的に子どもたち一人一人をサポートします。



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ボランティアは月1~2回施設を訪問し、子どもの状況に合わせた目標を設定し、一緒に学んだり遊んだりしています。日ごろから、子どもたちは「チャレンジタッチ」というタブレット教材で学習しています。担当のボランティアには日々の勉強の取り組み状況がメールで通知されるので、確認とメッセージを送付してもらっています。



子どもたちの情報が蓄積されない課題



創立して3年目の団体ですが、団体として子どもの情報が蓄積されない課題とボランティアとのコミュニケーションが複雑で運営を統括する事務局の負担が大きいという課題がありました。



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子どもたちがどういう取り組みをしたのか、何ができていなかったのかや当日の様子はどうだったのかなど、担当のボランティアさんは知っていましたが事務局までは細かく伝わりませんでした。

訪問後の帰り道での会話やFacebookの秘密のグループで共有していましたが、過去に遡ってみることが難しく情報が埋もれていってしまいました。子どもが20人いれば20グループにメッセンジャーも分かれており事務局にとっては探しにくい状況でした。またFacebookをやっていない人には個別に連絡をする必要もありました。



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情報の一元化でコミュニケーション課題を解決



2018年にkintoneを導入してからは、ボランティアさんにはスマホからkintoneに子どもたちの様子や学習の履歴を書いてもらっています。

新しいボランティアさんが担当に入ったときも、kintoneの情報を見ていただければ伝わるようになりました。子どもたちにどういう対応をしたらいいのか事務局も把握できるようになりました。



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ボランティアさんへの全般的な連絡はログインしたらすぐにみられるトップ画面の「お知らせ」欄に書いています。@everyoneと全員に呼びかけたり、@人名で個別に呼びかけたりもできるので抜け漏れが減りました。



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kintoneには、「スペース」という機能があります。子どもや子どもの住むホームごとにスペースをつくっています。センシティブな情報を扱いますが、スペースごとにアクセス権をつけられるので担当と事務局のみで情報を共有できます。

事務局からは誰に何を伝えたいかみえやすくなり、連絡にかかる工数も減りだいぶ楽になりました。



資料や予定の共有、ボランティア同志のつながりに活用



kintoneのアプリは、カリキュラム表の共有にも使っています。子どもたちの勉強のカリキュラムは子どもごとにつくっています。フォーマットは担当者がダウンロードして使えるようにファイルで共有しています。



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団体の行事もカレンダーのアプリで共有しています。以前はあの「イベントいつだっけ?」と問合せがくることもありましたが、いまは見ればわかるので予定に関する問い合わせはなくなりました。



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ボランティアさんを写真つきで一覧にして紹介するアプリもつくりました。50名もいると会ったことがある人、ない人がいますが、「おせちを作るのが得意なんですよね!」と会った時に会話が弾むこともあります。ボランティア同志の横のつながりも大事にしたいと思います。



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kintoneはスマホを使い始めたばかりの方も使いこなせています。事務局としても一元化されて便利になったなと思います。



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最近は、kintoneと連携できるメールワイズも導入しました。今後は、寄付者さんとのコミュニケーションやイベント参加者の管理、メルマガ発行にも使っていきたいと思います。



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私たちが支援する児童養護施設にボランティアにいきたいという方や寄付で応援したいという方がいましたら、ぜひホームページからお申込ください。